保健室より

2021年度10月

 寒暖差が大きく、体調管理が難しいですね。今月は、このようなときに気を付けたい症状について、お届けします。

 こんな症状が出たら、皮膚科もしくは小児科を受診しましょう。

【 寒暖差アレルギー 】
 気温差が激しいときにクシャミ、鼻水、咳などが強く出たり止まらなくなったりします。目が充血したりかゆくなったりする人もいます。検査をしても、アレルギーの原因やウイルスなどは見つからず「寒暖差アレルギー」と診断されることがあります。通常、鼻やノド、冷たい空気が入ってくると血流を豊富にし、粘膜を増やす働きがあります。ところが、寒暖差が激しく、急に冷たい空気が入ってくると、この粘膜を増やすシステムが過剰に反応してしまうのです。それで、クシャミ、鼻水、咳などが出ます。

【 寒冷じんましん 】
 
冷たい風に当たった頬や手の甲から出始めることが多いです。ひどくなると全身にかゆみや赤みが広がります。暖房で汗をかき、それが冷えて刺激になることもあります。

【 温熱じんましん 】
 温かさが刺激となり発症します。カイロや暖房なども刺激となります。温まりやすいお腹や、ふとももの内側から出ることが多いです。

2021年度09月

 当園では、毎年プール開きの前に、全職員、AED使用法の復習、蘇生訓練を行っています。都心では救急車の到着が遅くなること、溺水の救命率は10%を切ることなどを学習し、そもそも溺れさせないための監視体制を徹底的に復習します。

 乳幼児は水深5cmでも溺れます。よちよち歩きの頃や、動き回る1〜2歳は、身体に対して頭が相対的に大きく、重心が上にあります。浴槽の中をのぞき込もうと身を乗り出したり、浴槽にはまり込んだりする恐れがあります。はまり込んでしまった浴槽から身体を出せる器用さや能力もありません。こどもの居場所は常に把握しておくことが不可欠です。また、浮き輪にこどもを乗せたままにしてはいけません。転覆します。スマホに夢中になったり、別の用事に集中したり、宅配便を取りに行ったりなど、絶対にこどもから目を離してはいけません。事故は、こうしたわずかな隙に起きるのです。溺れるとき、人は静かに溺れます。大声で助けを呼ぶことはありません。そのため異変に気付きにくいのです。

二次溺水
肺に水を吸い込むと、それが数時間後もしくは1〜2日後に二次溺水が起きる可能性があります。川や湖で泳いだ場合のバクテリアは言うまでもなく、水による化学的刺激の結果、炎症や呼吸困難や咳などが、後から生じることがあります。そうして、二次溺水が24~48時間以内に起きます。二次溺水の症状は、咳の悪化や呼吸困難です。息をしようと必死になっているように見え、咳が治まりません。二次溺水が起きるのは稀ですが、症状があれば、即受診しましょう。

乾性溺水
少量の水が気道痙攣を引き起こして呼吸困難になった場合に起きます。こどもが水面下に沈んで、大量の水を飲んだ状態ではありません。乾性溺水は、水が気道に痙攣を引き起こし、気道の閉塞につながって呼吸に影響します。症状があれば必ず受診しましょう。

2021年度08月

 RSウイルス感染症が世界的に流行しています。当園でも、呼吸器系の症状が増えています。このウイルスは高温多湿を好み、亜熱帯地域では雨季に流行します。昨今の日本は亜熱帯化し、夏に流行しているようです。また、下気道炎を起こし、重症化しやすいです。重症化は発症5日目くらいに起こりやすいです。乳幼児の肺炎の50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルスによるものと言われています。

下気道炎を起こすと
元気がなくなる、飲食量が減る、ゼイゼイ・ヒューヒューという呼吸音が聞こえる、寝つきが悪くなる、呼吸が苦しく胸やお腹をベコベコさせるような呼吸をする、肩で息をする。こんなときは即受診です。

何度も感染します
2回目、3回目と感染する頃には、年齢があがり、重症化リスクは下がっていることが多いです。大人も感染しますし、条件によっては重症化することもあります。

中耳炎も!
特に、低年齢の子は中耳炎を併発しやすいです。

大人が感染源
感染しても気付かないほど軽い症状のことが多いので、油断してしまいがちです。風邪症状がある大人は乳幼児に近付かないことが一番の予防です。

受動喫煙
タバコを吸う大人は気をつけてあげてください。受動喫煙も感染や重症化のリスクを高めます。また、喫煙後45分は有害成分が口や体から出ています。喫煙は屋外で行い、深呼吸を繰り返し、45分経過してから帰宅しましょう。

パラインフルエンザウイルス3型
こちらも散見されているようです。春から夏にかけて流行するポピュラーなウイルスです。RSに比べると、全体的に軽く済むことが多いですが、両者の症状は似ています。また、時に、細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。

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